「買ってあげるんだけど」

よくお客様で

「〇〇万円にしてくれるんだったら買ってあげるんだけど」

「〇〇万円にしてくれるんだったら借りてあげるんだけど」

という言い方をされる方がいらっしゃいます。

これは民法上大きな間違いなんです。

 

民法上不動産取引において売り主と買い主の立場は平等です。

これ商取引の基本で

「買い手と売り手は平等の原則」

です。

つまり

「買ってあげる」

などありません。

「必要だから売る」

「必要だから買う」

しかないんです。

権利関係は平等。

これ勘違いしている人が多いんですが、

特に最近の傾向として

クレーマー

を恐れるためにへりくだる営業をする会社が増えているので

「買い手の権利」

の主張ばかりが目立つんですが絶対に法的には平等です。

つまり裁判になると権利の平等から入るので、

個々の事情においての過失を持って判断し判決が出ます。

ここで、権利主張ばかりを繰り返す人は

「裁判がおかしい」

などというのですが裁判で負けると逆に賠償責任が発生することもあるんです。

一方的な権利の主張は通りません。

よくあるトラブルで、

「〇〇万円にしてくれたら買ってあげる」

「あんたにゃ売らん」

「買ってあげるって言っているでしょ!」

「気に入らんから売らん」

「じゃあそのままの値段でいいわよ。買ってあげるから」

「売らん、帰れ」

この買ってあげるさん、自分のどこが悪いかわかってないんです。

態度の問題なんですが、自分をお客だと思っているので多分わかりません。

でもその家がどうしても欲しいので、

後日訪ねて行って再び断られる。

その時の別の買い手に売っていたりすると・・・

これ実際にあった話なんだけど、

契約した別の買い手の家に行って

「私が買うハズの家を奪った。許さない」

と嫌がらせをして警察沙汰になりました。

これ、極端な話じゃないんです。

売り手も買い手も我々宅地建物取引業者にとってはお客様なので

間に挟まれてもう大変。

自分は以前いた職場はかなり大きい会社でしたので

こういうクレーマーの攻撃で始末書というパターンにハマったことがあります。

「買ってやるというのに態度が悪い」

「買ってやるのに考え中に別のやつに売った」

不動産は一点ものだから早いもの勝ちなんです。

手付を打ったもの勝ち。

不動産工房ゆくはしは業者ですから売りても買い手もお客様です。

でも、売主と買主は平等なんです。

「買ってあげる」

はありません。