「シロアリの処理って二種類あるんですがどっちがいいですか?」
これ良く聞かれます。
「ベイト方式(スエーデン式)」
と
「薬剤散布工法」
の事です。
薬剤散布方式というのは、シロアリ用の殺虫剤を撒くもので
確実だし速攻性も高いんですが安全性には疑問符がつきます。
シロアリ用の殺虫剤と言っても毒には違いはないので
人体に影響がないかというと微妙ですしシックハウス症候群の原因にもなります。
そこで、ベイト工法というのが考案されたんですが
これは殺虫剤という意味での毒は使いません。
「ベイト」
つまりシロアリの好む餌を仕掛けて
その餌をシロアリが食うと死ぬって仕掛けのものです。
「毒じゃん」
毒じゃありません。
ゴキブリ用のホウ酸団子と同じようなものでシロアリは乾燥して死にます。
「へえ、いいじゃない」
うーん、
ベイト方式はまず、工事にお金がかかります。
餌を入れるステーションと呼ばれるパイプを庭に何箇所も埋めなくてはいけません。
(15万円~)
次に、
餌の確認等年何回か点検しなくてはいけないし、
その都度お金がかかります。
(年間3万から5万!!)
「ベイト方式はお金はかかりますが巣を根絶するので将来にわたって安心です」
・・・・
経験から言うと、
ベイト方式やった家で骨組みまで全部シロアリにやられた家を何件も見ています。
これにはいくつか原因が考えられるんですが、
まず、
値段の高いベイト方式に踏み切らなくてはいけないほど
シロアリ被害の出る土地だということ。
つまり巣は一つではないので簡単に根絶できないということ。
毎年5万円ずつ払い続ければ
およそ5年もやれば次の点検ぐらいで
やめても大丈夫と誰もが考えるということ。
この時点で、シロアリ会社に支払う金額は50万円を超えています。
でも、
実際に巣は根絶できていませんし、
悪いことにシロアリは、
ベイト剤で誘われているのでその家は餌探しのルートになっています。
餌食いに来てステーションに何もないとなると・・・
「家食っちゃえ!!」
と・・・
こういう家は、柱に指がズブズブ入るくらいやられています。
これ、ベイト方式に意味が無いというこてではなく
確実なものがないというだけなんですが、
確実じゃないんだったら安いほうがいいでしょう。
「でも、健康に・・・」
そういう人のための方法を明日説明することにします。
不動産工房ゆくはしは薬剤散布方式をおすすめしてます。