レイラインと地脈

イギリスのアマチュア考古学者であるアルフレッド・アトキンスが「レイライン」というものを提唱しました。

これは、

「遺跡群はなぜか直線状に並ぶ、

きっと各遺跡をつなぐ道があったのに違いない」

ということを提唱したのに過ぎないのですが、

オカルト信者が

「霊的な何かの存在」

の理由にしてしまったためややこしくなりました。

この説については、各学会では全くというぐらい議論されません。

「陰謀だから」

これオカルト論者の理屈です。

実際は、

1.地図上の点は

引こうと思えばいくらでも直線でつなぐことができるが、

平面上のことであり実際には直線を作ることは不可能で

ある。

2.物理的な何らかの裏付けが取れない。

という理由で「懐疑的」なのであって、

否定しているわけではありません。

そこでオカルト論者は「風水」と結びつけてしまいます。

風水の考え方に地脈というのがあります。

これは実際には水脈もしくは断層を表します。

なぜなら地脈には地龍が存在すると考えられたいるためです。

龍というのは空を昇るのでこれは雷を表します。

つまり雷が発生しやすい場所が地脈となります。

現実には、活断層の周囲では雷もですが

発光現象も確認されることがあるので

それも龍と考えたのだと思います。

水脈が存在する以上、水流の摩擦により起電します。

水脈は電荷しやすいため

フレミングの法則により磁気が発生します。

雷は地面から電流が昇っていき、

大気中の電気と結びついて落雷し放電されるものです。

つまり

「竜が昇る」

姿となります。

実際に雷が多発する地域を見ると

すべて地脈の上にあることが分かります。

これは当然「怖れ」の対象ですので、

古墳や神社を作ったのかもしれません。

当然断層でも水脈でも比較的直線に近い形になりますので、

一見レイライン説を裏付けることになりそうなのですが、

レイラインの問題は、

「頓珍漢な場所にも直線を引けてしまう」

点にあります。

水脈であるなら

「高いところから低いところに流れる」

という事実を無視できません。

潮汐とか毛細管現象とか限られた条件でしか水は

上に昇ったりしません。

活断層も同じで、

地殻変動のひずみのある所にしか存在しません。

レイラインは証明できないものです。

その証明できないもので神の存在を証明しようとした

グラハム・ハンコックの理論もまた

「へんてこ理論」です。

神社や遺跡の存在から地下水脈を位置を特定することは

比較的簡単です。

これは、水の存在なしには古代でも生活できないためです。

川のない地域に遺跡が発見される場合、

必ず水脈がなくてははなりません。

活断層の位置は地質学的な調査なしでは無理です。