契約書等のあいまい表現

契約書(37号書面)や重要事項説明書(35号書面)を作っているとき

考えることとして、文章の自然な流れとあいまい表現をしないことを心がけています。

ただ、校閲時に気が付くことは、

「言葉なんだからどうしてもあいまい表現部分が残る」

ということです。

これ憲法や法律も同じです。

言葉による文章であるからあいまい表現になることはある程度仕方がないといえます。

これは解釈の仕方によるのですが、いろいろな解釈が可能である文章は

「あいまいな文章」

ということになります。

契約書(37号書面)や重要事項説明書(35号書面)の文章には、

  • 過去あったこと
  • 過去にあった事象の可能性
  • 現状もしくは事実
  • 現状そうであろうということ
  • 未来に起こりうること
  • そう考えるべきこと

などが盛り込まれます。

このうち、確定的なのは過去にあったことと現状もしくは事実のみであり、そのほかはすべて推測にすぎないということです。

推測ですので、

「○○になります」

とは書けませんし書くべきではありません。

あくまで

「○○となる可能性があります」

という表現になります。

よく他社の書面で

「再建築の際は建築指導課との協議の上再建築が可能になります」

という文章が見られます。

これは

「43条但し書き」

という法規制を文章にしたものですが、とんでもない間違いです。

これ実際に、この契約に基づいて家を買い再建築が不可となった場合は訴訟となります。

実際に存在しない建築計画について、建築指導課で協議をすることはできません。

したがって、再建築が可能になるかどうかは不明です。

ですからこの場合は、

「再建築の際には建築指導課との協議が必要であり、協議の結果再建築が許可になる可能性があります」

と書くのが正しいのです。

「建築指導課と協議してくださいね。再建築が許可になりますよ」

という文章と

「再建築をする場合は建築指導課と協議をしなくてはなりませんが、協議の結果必ずしも許可になるとは限りませんよ」

という文章ですと許可にならなかった場合、どちらが損害賠償の対象になるかは一目瞭然でしょう。

「弁償すればいいんだろうが!」

実際にこういうセリフを吐く業者の方もいらっしゃいますが、訴訟等のトラブルがない方が良いと思います。

契約書(37号書面)や重要事項説明書(35号書面)の場合、お客様に不利なことも有利なことも

「すべて書いて説明し、質問には明確に答える」

姿勢が重要だと不動産工房ゆくはしでは考えます。

こういう細かな積み重ねが信用だと思います。