潮風の話

潮風というのは家にとってよくないものです。

自分の育った瀬戸内海では、

潮風の吹く場所にある家のほとんどは、

「赤瓦」

です。

これは産地の石州が近いせいでもあると思うんですが、

島しょ部などはほとんどが赤瓦です。

九州はこの赤瓦が人気がなく、

あまり見ないのですが、

豊前など海に近い場所では、赤瓦が多いようです。

でも、

赤瓦は人気がないんです。

中古住宅でも赤瓦の家は売りにくいんです。

島根県の日本海の吹きっさらしで発展した瓦なので、

海辺の家の屋根としての耐久性は、

100年程度と言われているんですが、

見た目が良くないのか人気がありません。

不動産工房ゆくはしのある新田原界隈では、

「いぶし瓦」

というのが多いようです。

これ瓦の表面を保護する釉薬がかかってないので

耐久性は赤瓦のほぼ半分になります。

潮風に当たると表面が風化して剥げてくるので、

長持ちしません。

塗装するなどするのですが、

本来は潮風のあたる地域ではあまり向いている瓦とは言えません。

釉薬のかかった黒瓦というのもあるんですが、

非常に値段が高いのであまり使われていないようです。

基本潮風があたる地域では、

釉薬のかかっている瓦以外はすべて耐久性が半分程度になります。

これは壁材も同じで、

どんな壁材を持ってきても風化します。

比較的、

「アクリルシリコン系塗料」

の耐久性が高いと言われますが、

値段が倍なのに対して耐久性能は1.5倍ぐらいなので、

使うか使わないかは考えるところです。

「サイディングだから大丈夫」

サイディングは風化します。

潮風にとても弱いです。

風化しないサイディングに

「樹脂サイディング」

というものがありますが、

とても見かけが悪く安っぽいので使いにくい素材です。

サッシは表面仕上げのないものはとても潮風に弱いですが、

アルマイトなどの処理をしてものでも基本塩害により腐食します。

焼付け塗装したものについては、

合わせめや内部が腐食することが多いようです。

ハウスメーカーは、

「対塩害仕様」

というのを作っていない場合が多く、

どこでも同じものを建てます。

同じ時期建てたのに古く見えるのは潮風の違いだったりします。

湿度は家の大敵というのはよく耳にしますが、

潮風は家の天敵なのです。

気をつけましょう。