資産と財産の区別

資産と財産の一般的な区別をご存知でしょうか?

「家は一生の財産です」

「不動産は財産です」

「土地という財産の有効活用」

これ全部間違いです。

不動産は基本的に資産です。

「どう違うんだ?」

資産も財産も増えることも減ることもありますが、

「財産=基本的に価値のあるもの」

なので、負債になったりしません。

財産を資本に組み入れたものを資産といいます。

資産は何かの資本となるものなので、

減ることもありますし時にはマイナスになることもあります。

マイナスのものを負債と呼び、負債も資産です。

「借金のない土地は、財産だろうが!」

その土地が空き地のままでしたら何も生みません。

何も生まない財産は、税金とか維持管理費という負債を生みます。

負債を生む以上財産ではなく資産です。

資産というのは経理上資本と考えられるので、

当然、投資と考えられますし、有効活用も可能ですが、

失敗し失う可能性もあるものです。

「田舎には親の財産がある」

これ都会に住む人が良く言うセリフです。

大きな間違いで、

「田舎には親の資産がある」

が正しいのです。

財産ではない理由は、

農地であれば、転用可能でない場合は、

土地としての価値はありません。

税法上農地は土地ではありません。

売るに売れない農地で、

他人に任せて農業をしてもらうほどの面積でもない場合、

これは完全な負債です。

「おやじの家は?」

農家住宅の場合、継承できませんし売却もできません。

解体するしかないのですが、

解体費がかかるので完全な負債です。

山林も管理が必要ですので負債です。

先日ご来店になった客様、

「相続したんだけど、この土地いくらになりますか?」

「売れません、ゼロです」

「は?」

その土地、

農業振興地域の第一種農地の接道の存在しない袋地でした。

つまり、

農業振興地域の除外もできませんし、

優良な農業用地ですので第一種農地を転用もできません。

万が一転用しても接道の存在しない袋地ですので

宅地にしても家が建ちません。

つまり農地としての価値以外ありませんので、

農業をするにはいい土地です。

「兄貴は実家だけでいいと言ったので土地をもらったのに」

これお兄さんに一杯食わされてます。

お伺いしたところ実家は県道沿いの立派な家で300坪ぐらいあります。

簡単にお金にかわる土地です。

数ヘクタールの農地と300坪の宅地、

これ宅地のほうが有利なんです。

不動産は財産ではありません。

時には負債にもなる資産です。

「持っていればいつか…」

はおやめください。