磯野家の不思議 その3

さて、前回に続きサザエさんです。

マスオさんは登場が適当であったために矛盾だらけの人物で、

特徴の捉えにくい鵺的人物となっている様です。

大正6年生まれの早稲田大学商学部出身で、

原作は32歳でアニメでは28歳です。

手先は不器用ということなのですが、

機械いじりとか修理が得意で、修理したものはすぐ壊れる。

裁縫がうまくサザエより上手である。

実はサザエさんは、洋裁の内職をしていた時期があって、

自分の洋服は自分で作るなど、裁縫は非常にうまいのですが、

そのサザエより裁縫がうまい人は手先が器用だと思いますし、

バイオリンを弾く(うまくない)という趣味もあり、

これで手先が不器用なのでしょうか?

ホットケーキを焼きながらバック宙をするなど驚異的な身体能力がある。

足の裏で耳をふさいで新聞が読める。

(ヨガの行者?)

早稲田大学野球部のピッチャーであったが補欠であった。

これはマスオのトホホぶりを描こうとしているのだと考えられますが、

早稲田の野球部の補欠だけで十分すごいと思いますし、

社会人野球でもやれると思われるのですが、

そのあたりのことが無視されているようです。

問題は、マスオさんは霊能者であることです。

饅頭の中身を食べずに充てるから始まって、

贈り物の中身を振るだけで当てる。

倉庫の中身を当ててくれと頼まれたことがある。

なのに、

パチンコ・競馬・麻雀はあまり強くない。

(なんでだ?)

サザエさんは英語をしゃべる場面と、

全く理解できなくなる場面が存在し、

波平は、最初はパパと呼ばれており名前がありませんでした。

映画版サザエさんでは磯野松太郎という名前になっています。

フネは良妻賢母のように思われていますが、

実は気が荒いという設定だったり、

カツオは女装が趣味だったり、

タラちゃんは予告では女の子だったのですが、

いつのまにか男の子になっていたり、

以上のようにサザエさんの登場人物は、どうも作者のウケ狙いで、

その時その時に応じて色々な特技や苦手を付け加えていったため、

どんどん変な人になっていったようです。

さらに、

波平の双子の兄弟の海平の住んでいるところは実家、

という設定が出てくるため、

やはり東京の家は現金で買ったということになり、

波平はとんでもない大金持ちで、

東京には転勤のはずが定住していたり、

どうもサザエさんは単純に楽しむもので、

矛盾の指摘は大人げないようです。

ということで、サザエさんを終わります。