「不動産屋も知らない危険地名と宅地の話」という本を執筆中です。
電子出版になりますが、Amazonでの出版を予定しています。
これまでにブログで書いてきたことの集大成となります。
不動産工房ゆくはしの営業開始から一貫して感じることは、
「いろいろな不動産屋がいて、
いろいろ考え方は違うけど、
きちんと調べてきちんと説明する不動産屋は少ない」
ということです。
逆に、不動産工房ゆくはしは、
「細かい」
「うるさい」
「めんどくさい」
と他社からお褒めの言葉をいただきます。
しかし、お客様は必死です。
一生に一度の買い物ですので当たり前です。
「10万20万の手数料で細かい調査なんか出来るか!
お前んとこは馬鹿じゃないんか!」
という台詞はよく言われます。
でもこれは、「しない」問題ではなく、
能力的にできないんだと思います。
土地を見る。
「こことここはこうなって、
ここはなんだろう?
排水は?
水は?
駐車場の乗り入れに問題はないか?
工事費はどれぐらいだろう?」
こういうふうに調査を進めるためには、
役所に最低2回、現地に最低2回は行かないとできません。
調べて、見て、また調べる。
不動産工房ゆくはしでは平均するとこの作業を最低3回以上、
1回の契約で行っています。
これは手数料に関係ありません。
しかも、
ここまでやっても「アチャー」というのはよくあります。
無責任なようですが不動産の仕事とはそういうものです。
これは完全なものが存在しないから起きることなので、
地面の下でもわからないものはわからないし、
建物でも非破壊検査では限界があります。
「既存住宅状況調査があるでしょ?」
あんな調査で家の安心が買えることなどありません。
調査する人の経験値が低すぎます。
JSHIのホームインスペクションのほうが、
高度な検査が行なえますが、
それでも非破壊検査の壁に突き当たります。
つまり、
「わからんもんはわからん」
というのは仕方ないんですが、
「わかるところギリギリまで調べる」
という姿勢が感じられないのは問題だと思います。
「ベタ基礎なんで白蟻は絶対安心と営業の人から言われました」
これ嘘です。
ベタで白蟻なんていくらでも事例があります。
「ベタ基礎なんで家の傾きはないと言われました」
これも嘘です。
地盤改良なくベタ基礎を打って傾いた家など無数にあります。
でも「ベタこそなら絶対安心」と普通に書いてある本は、
普通に書店で売っています。
不動産の仕事は、「見たものがすべて」です。
見たものが結果なので、結果を疑っても解決できません。
見たものから原因を探るのが仕事です。
「ベタだけど白蟻?なぜだろう」
これがないと調査できませんし、お客様に説明できません。
今回の出版の意図はそこにあります。
「お客様に、
だめな不動産屋に舐められない知識を持っていただく」
ご興味がありましたらお読みください。
発売は10月中旬を予定しております。