インフルエンザ

年末年始、

比較的長期のお休みをいただきましたが、

家族全員がインフルエンザにやられ、

お休み中全期間インフルエンザとの戦いでした。

インフルエンサとは、風邪の一種です。

正確には、風邪症候群に含まれるものの中で、

劇症タイプのものがこう呼ばれます。

インフルエンザはRNAウイルスの一種で、

A,B,Cの3つの型があります。

インフルエンザウイルスは、

実は、水鳥の腸の中に普通に存在するウイルスです。

ここですごいのは、

「水鳥にはインフルエンザウイルスは、ほとんど害がない」

ということです。

おそらく鴨のような身近な鳥と、

人間がインフルエンザウイルスのうつし合いこをした結果、

人間だけに感染するものが、

登場したのだと言われています。

怖いのは、死んだ鴨からでも、

インフルエンザは感染できるということです。

最近ではこの事により、

冬季の水鳥への給餌は、禁止するところもあります。

インフルエンザの怖いところは、

何年かに一度

「バンデミック」

という現象を起こすことです。

バンデミックとは世界的な流行のことですが、

元々、

エジプトの時代から知られていたインフルエンザが、

注目されたのは、

1918年から1919年の「スペイン風邪」ですが、

実際はそれ以前にも、

いろいろな名前で呼ばれて大流行していたようです。

インフルエンザとはラテン語で

「influenza」=「影響」という意味で、

16世紀のイタリアでの命名のようです。

この当時は、錬金と占星術の時代ですので

わけのわからないものは、

ほとんど占星術で占っていたようで、

これも占星術師の命名のようです。

「インフルエンザは感染した瞬間からウイルスを撒き散らす」

これは、RNAウイルスの特徴で、

発症せずに、他人に感染させる厄介なものです。

この場合のメカニズムは、

喉や鼻の粘膜にくっついたインフルエンザウイルスが、

細胞の核に侵入し、

自分自身のコピーを作るように粘膜の細胞に、

命令を出します。

細胞は自分自身を複製すると思い込み、

インフルエンザウイルスのコピーを

せっせと作り細胞の核の中に溜め込みます。

やがて細胞の核の内部は、

インフルエンザウイルスのコピーでパンパンになり、

細胞は破裂します。

このとき飛び出したインフルエンザウイルスは、

その人の粘膜にどんどん感染しますが、

同時に呼吸により、他人にも感染します。

この繰り返しで、

鼻や喉の粘膜は、爆撃されたようになります。

抗インフルエンザ薬の殆どは、

この破裂を阻害するもので薬が効いたと思っても、

細胞内にはインフルエンザウイルスが存在するため、

「発熱より5日間は他人との接触は禁止」

となります。

また、

熱が出るのは、

免疫系がインフルエンザウイルスと戦う準備のためなので、

極端に熱が上がりすぎない限りは、

鎮痛解熱薬などで熱を冷ましてはいけないようです。

「病気で熱が出る」=間違い

「病気と戦うために熱を出す」=正解

ということらしいので、

免疫系ががんばるのを邪魔してはいけません。

インフルエンザには気をつけましょう。