低金利 投資盛りて 夢のあと 咲き誇りし後 花は散るらむ
国土交通省が関係するビジネスは、
およそ全て「タコの足食い」です。
タコというのは、お腹が空くと自分の足を食うんだそうです。
タコの足は8本。
全部食うと餓死するんだそうです。
タコは足を食い切ったら終わり。
こういう風に、
「◯◯しきったら終わり」
という商売を「タコの足食い」といいます。
建設業も同じ、日本中に建物を建てきったら終わりです。
ただ日本の場合、
戦後世界一耐久性のない家を売り続けてきたので、
当分建て替え需要があるでしょう。
道路網も同じ。
日本中に道路を作りきれば終わり。
あとは補修だけが残ります。
不動産業はこの中で最も悲惨で、
少子高齢化で不動産の「余り感」が増すと値段が下がります。
手数料商売ですので、
不動産価格の下落は収入に直結します。
さて本屋さんに行ってみましょう。
「不動産で儲ける」系の本、
「不動産投資」系の本、
あふれるほどに置いてあります。
インタネットを調べましょう。
googleで「不動産」で検索するとどうでしょう?
呆れるほどに「〇〇不動産投資」がヒットします。
「ほう、みんな不動産投資をやっているんだ」
「不動産投資は儲かるんだなあ」
「株と違って失敗しても土地や建物が残るからな」
花盛りですね。
特にここのところの低金利で、
不動産投資には有利な環境が整いすぎていました。
実は不動産投資は損を最小限に抑える方法があるんです。
それは、
「自分の貯金だけでやる」
つまり借金をしないということです。
これなら失敗しても損は少ないのです。
今からちょうど1年ぐらい、
平成29年の6月頃から、
「?」
という傾向が見えました。
それは、
「住宅ローンの審査が微妙に難しくなった」
というもので、
どこの地銀も住宅ローンに積極的に取り組まなくなりました。
それと同時に、
アパートなどの事業用融資がいきなり厳しくなりました。
そして、
どうやら日銀が密かに引き締めを始めたようです。
つまり、
不動産の貸付がすでに危険水準に達したということです。
次に、
googleで、
「不動産 フランチャイズ」
を検索してみてください。
呆れるほどにヒットすると思います。
これ5年前と比べて実に5倍ほど増えています。
「ほう、儲かるんだなあ」
というのは大きな間違いです。
これ、
「加入料取り逃げビジネス」
というものです。
少子高齢化で、
賃貸不動産のフランチャイズをいくらやっても
「タコの足食い」です。
需要がない=儲からない→フランチャイズ料はかかる
「やめられるんですか?残念です。加盟料はお返しできません」
というビジネスです。
日本の経済にはある誰も書かなかった秘密の法則があります。
それは、
「日本のビジネスは桜である」
というもの。
日本のビジネスは、
ダメになる前兆現象として、
必ず、
派手に宣伝し、派手に同業が増え、
派手に営業し、マスコミに取り上げられます。
そして一気に倒産し、
一部で逮捕者が出たりします。
つまり、
桜=「咲き誇りし後 花は散るらむ」
過多な情報は信じてはいけません。