空家問題の不動産工房ゆくはし的解答

空家問題花盛りです。

色んな人が空家問題を口にする時代になりましたが、

常に付きまとう違和感の答えが出たようなので、

書きます。

空家問題は今のままの取り組み方では解決しません。

これって、

考えてみると単純な話なんです。

国が「空き家が増えて困る、何とかならないか?」

こういう時に国の相談に乗るのは、

「自称専門家」

でしかありません。

それも国の気に入る答えを言うことで、

国から何らかの報酬を得たい人が、

その場の雰囲気で適当に思いついたことを言っているんです。

つまり他人目線。

自分が本当に困っているわけでもなく、

自分が空家を活用しようとして経験を積んでいるわけでもない人、

でもこういう人は、

国のアドバイザーなのでいろんな人にもったいぶって説明します。

説明されることは、

「上から目線の、現実的ではない理想論」

です。

この人たちの講演を聞き、

「よし頑張ろう」

と、行動を起こす人、必ず失敗します。

ほとんどの人が挫折し、

その中でも幸運なのか、執念なのか、

空家問題を解決してしまう人が出てきます。

これが第二世代。

この人たちは本物ですが、

なにぶんここで、

国が立ちはだかって邪魔をします。

もともと適当な「自称専門家」

のいう通りに決めた方針では手に負えないのに、

国というのは一度決めた方針を変えたがりません。

通常こういうことは、

スタートからおよそ20年ぐらい後に、

安定して解決できるようになるのが、

この国のスタンダードです。

つまり問題なのは自称専門家です。

こいつらをどうにかしなくちゃなりませんが、

この国の官僚システムはこの部分でどうにもなりません。

この国の官僚は全員「お勉強バカ」ですので、

東大に入る学力はあっても

「想像力」と「創造力」に欠けているんです。

ですから、「自称専門家」が暗躍する余地を与えてしまうのです。

空家問題、

考えてみれば単純です。

「だれも住みたがらないから空家になる」

「貸したり売買いをしたがらないから空家になる」

理由はこの二つでしかなく、

貸したり売買はともかく、

誰も住みたがらないのは、

田舎すぎるとか理由があって誰も住みたがらないので、

本来はどうにもなりません。

「それを、何とかしなくちゃいけないから村おこしなんだろ?」

あんたの言っていることは、

「俺は都会で快適に暮らすけど、

田舎もんは田舎で百姓して暮らせよ、

田舎から都会に出てくんな!」

と言っていることと同じなんだよ。

人は誰でも快適な暮らしを求めます。

正しいかどうかはともかく、

都会で暮らしたがるのを止めることはできません。

自然に返すしかない空家なら、

自然に返しやすい環境を整えてやるのも政策だと思います。

今のままでは空家問題は解決しません。