証券投資
昨日博多であったセミナーは、
証券アナリストの方の投資セミナーでした。
自分は、商売人の家系として育ち、
親も会社経営者でしたが、
父は、株式投資が趣味で儲けもし、
損をしました。
自分の両親は、
今で言う歳の差夫婦でしたので、
父が高齢になり引退した時に母が社長になりましたが、
母は周囲におだてられ会社の金全てを、
株式投資に使うと言う、
とんでもないことをやりました。
結果的に父の会社を失うことになるんですが、
その想いから、
自分には株式投資に対する拒否反応があるのです。
ですから周囲からいくら進められようが、
人が儲けるのを見ていようが、
全く興味がわきませんでした。
それは実際は食わず嫌いであり、
良いことではないと思うのですが、
目の前で一気に、
20億も30億も溶かされたら誰でもそうなると思います。
自分の本来の専門分野は、
行動心理学なので株式市場というのが、
心理学で動くことは早くから理解していました。
そして大まかには、
経済の動きを読み取ることができますので、
どういう方向の株が上がるかなどの予測は、
割とできる方だと自負しますが、
では、その株を買うかとなると腰が引けてしまいます。
過去の経験があまりにトラウマになっていて、
証券投資というものができないのです。
昨日のセミナーを聞いて、
証券アナリストとしての知識と経験は、
不動産業に必要なものだと感じるところがありました。
ただ、精神的なトラウマはどうにもならないため、
自分ではなく、
我が社の社長に勉強してもらおうと思いました。
なぜ株式市場の知識が、
不動産市場に生かされていくのかと言うと、
実体的には投資市場として連動しているからです。
昨日のセミナーで先生は、
不動産投資を「ローリスク」と表現しましたが、
不動産業の現場として不動産投資は、
「ミドルリスク・ミドルリターン」
と認識されております。
つまり、
証券投資の関係者の目線で見る不動産の安定性と、
我々不動産業者から見る不動産の安定性が違うのです。
それはそのまま、
いわゆる素人投資家の皆さんの
目線でもあるのかなと思います。
今現在、不動産投資は、
以前のバブルと全く同じ動きをしています。
東京23区内で投資できなかったお金が、
地方の県庁所在地の地価を押し上げています。
それも主要駅周辺とかは既に買えないので、
その外れの妙に安い地域にお金が入り始めています。
これは既に不動産投資の兆候としては、
危険水準に入っているということになるので、
半年から1年以内に崩壊する、
というパターン予測ができます。
しかし今回は、
東京オリンピックという目玉商品があるので、
2020年までは続く可能性もありますが、
そこから先はネガティブ要因しかないので、
おそらくバブルは崩壊するでしょう。
これは何を表すのか?
「市場を見る目は、
証券知識だけではだめで、
不動産知識も持たねばならない」
ということになるでしょう。
勉強しなきゃ。