九州のリズム
九州という地域は独特の生活感覚があります。
うまく表現できるかわかりませんが、
全国区の企業に勤めていると、
不思議な現象を目にすることがあります。
それは、
「ほかの地域では売り上げが伸びてている時期、
九州ではパッとしないが、
他の地域で売り上げが低い時期よく売れる」
ということ。
これは不動産に限ってのことかもしれません。
例えば、
年末年始、本州では家が結構売れます。
九州は、年末年始家の売り買いが止まります。
特にこの年末年始は、
「11月からぱったり止まって
1月末からバタバタしだした」
という状況です。
基本他の地域では、1月は不動産の動く時期なのです。
九州は1月は暇です。
4月と5月が暇で、8・9月が暇です。
「?」
これ農業が忙しい時期が暇なんです。
さらに台風の影響などで、
農家の収入が伸びなかった年の年末年始は暇なのです。
つまり九州の不動産市況は、
「農業」
がカギを握っていたんです。
九州は日本の食糧庫の一つです。
九州の豊かさは、農業生産にあり、
経済も農業のリズムで動いているんです。
ところが、
以前勤めていた全国区の会社では、
「ほかで売れているのに何で売れないんだ!、
努力が足りんのだ!」
となります。
売れているときは特に褒められもしないのに…
九州人が人柄がおおらかで、
清も濁も飲み込んでしまうようなところがあるのも
土地が豊かなせいでしょう。
以前住んでいた広島では、
「東京に合わせなきゃ」
的リズムで動いていて、流行に敏感でしたが、
九州にいると、
「東京は東京やし」
で生きていけます。
良くも悪くも
「自分は自分」
という土地柄なのです。
九州のリズムは独特です。