空き家対策の不思議
![](https://fudousannkoubou.com/wp/wp-content/uploads/2018/12/39519c843d99e5f765ebc37864b8881f-1024x576.png)
国により空き家対策が叫ばれるようになりました。
国が、これほどまでに問題化するということは、
本当にどうにもならない事態になっている、
ということです。
ただ国が動くということは、
予算がつきます。
その予算目当てに、
不動産業以外の業種から色々とアプローチがあります。
それはそれで、
各方面からいろいろなアイデアを出し合い、
空き家対策を盛り上げていくということで、
いいことなので賛成なのですが、
そういう多種多様な業者の中には、
不動産業の体質を批判する業者が現れます。
例えば、
「空き家を不動産屋に頼むと、
家財とかを片付けろと言います。
そのため片付けるのが億劫になり、
放置した結果。家が腐り売れなりますので、
空き家を不動産に任せては駄目です」
そういうくだらない理屈を振り回して、
「私に任せてください」
などという業者がいます。
ちょっと待ってください。
それは宅地建物取引業違反です。
家の売り買いに関して仲介できるのは、
宅地建物取引業者だけです。
これは法律で決まっています。
それなのにいとも簡単に「不動産屋は駄目です」
そういうセリフを吐く前に、
宅地建物取引業免許を取りましょう。
免許を取ると不動産業者なので、
自分で自分を駄目ですというのは、本人の勝手です。
免許資格に不備がなければ誰でも取れます。
免許資格に不備があるということは、
法的に何らかの問題があるということです。
宅地建物取引業免許の取得資格に問題がある人は、
ビジネスのはじまりの時点で、
不法行為を犯している事自体おかしいと思います。
インターネットでも、
不法業者や無免許業者のホームページは、
無数にあります。
特に、
別荘や田舎の空き家や古民家の関係に多いように思えます。
今現在の民法では、
「瑕疵担保」というものがあり、
今度改正される民法については、
「契約不適合責任」となり、
どちらも売った家の性能について、
ある程度保証しなければなりません。
それを無視して売買の契約はできませんので、
そこら辺のことを、どう説明しているのか?
まったくわかりませんが、
「不動産業者は、
家をまともに査定してくれませんし、
家財とかの処分をさせるので、
役に立ちません」
というセリフがどこから来るのか?
不動産業者の査定は、
実際に売れそうな値段であって、
まともに査定しないのではなく、
馬鹿げた値段にならないだけです。
価値の主張は人それぞれなのですが、
すぐに売れなければいけないものについては、
売れる値段を提示するだけですし、
売る努力をするだけです。
これは我々不動産業者が、
何十年もかけて積み上げた不動産販売の歴史であり、
方法なので、
違う方法があればこちらも知りたいと思います。
![](https://fudousannkoubou.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/1249605_s-300x200.jpg)
家は腐ります。
数百年経てば値段は上がるかもしれませんが、
その間維持しなくてはなりません。
家は一刻も早く売るべきです。
不動産工房ゆくはし株式会社では、
「家財を片付けてください」
ということをお客様に告げたことは一度もありません。
査定も
年間250棟もの空き家を見ているので、
まともに査定できると思います。
空き家の自称専門家に、
どれだけのことができるのかわかりません。
ただ素人が、
補助金目当てに、
人を騙すのは目に余ります。
少々カチンときたので書いてみました。