怖い話ないんですか?
不動産の仕事をしていると、お客様から幽霊とか怖い話について質問されることがあります。
当然あるのですが、
そういう話を宅地建物取引業者として話すのはどうなのだろう?
という意識があり、
これまですっとぼけてきましたが、
実際に我々業界では誰もが数限りなく、
こういう話を持っていますし、経験もしています。
法律を扱う職業なので、
法的に説明できない事柄については言及できません。
法的には「心理的要素」として一応の理由付けがなされるのですが…
これが実に厄介で、証明しなければいけないのですが、
証明できたら世の中の謎はすべて解明できます。
そのような馬鹿な話もないので証明できません。
ところが困ったことに、
「なぜか」
はあるんです。
なぜか人が自殺する団地というのは確かにあります。
なぜか凄惨な事件が多発する地区もあります。
なぜか離婚が多い地区もあります。
これを科学すると、
「統計学的な特異点であるかそうでないか」
ということになりますが、
「そういえば多いね」
というぐらいでは特異点になりません。
「たまたま」
の範疇に入ってしまうのです。
つまり、
「人は多いと感じるのだけれど偶然以上の関連性は見られない」
ということになるのです。
なぜでしょう?
「10年20年の歴史を一つの記憶としてみているが、
実際の事件の発生は数年置きだったりする」
ということなのです。
なんと、科学的に否定されてしまうのです。
でもね、
「ご主人がひき逃げで死亡しました。
数年後奥さんがひき逃げで死亡しました。
偶然同じ場所でした」
これ実際にあったことですが、
人はこれを偶然とは感じません。
何かが起きたのだと想像します。
ここで、
「ご夫婦はある人物から深い恨みを買っていた」
という証拠が出てきて初めて「ああやっぱり」と安心しますが、
実際にはそのような理由は何もないのです。
ただどちらのひき逃げも未解決で犯人は捕まっていません。
こうなると人々は呪いを疑いようになります。
これ、簡単なのです。
わけのわからない不気味なものは、
全部呪いとか霊の仕業にしてしまえば人はとりあえず安心できるのです。
今回Amazonkindleで出版した
「危険地名も大事だけれど
買っていい土地買っちゃいけない土地」
にはこういう怖い話を記載しています。
仕方がないのです。
実際にこういう離せでも不動産の価値は下がるのですから。
興味があればお読みください。