ケガせんうちにやめときなはれ
先日お問い合わせのあったお客様、
「こっちは宅建免許を持っとるプロだから、
あんたは聞かれたことに答えればいい!」
でも宅建業者ではないですよね?
宅建業者としての登録はないですよね?
宅地建物取引士という微妙な名刺出されても…
というか、宅建業と錯誤させる目的だったら違反だけどな。
「契約書なんか俺でも書けるんだよ!」
個人間取引の契約書なんて、宅建免許なんか必要ないですよ。
誰でも書けます。
ただし、
その契約書によって法的なトラブルが発生しないかどうかは、
わかりません。
他人のための契約書は、我々宅建業者でも作れません。
これは法律行為になるので問題があります。
つまり、自社が仲介に介入するという判断により、
契約書を作っているだけで、
これは、法律の拡大解釈に過ぎません。
それが証拠に、全世界で宅建業者が契約書を作る国はまれです。
「宅建免許を持っているから契約書を作ってあげよう」
というのは違法行為です。
弁護士法違反になります。
しかも宅建業者でもないので、
業として何かを行うことなどできません。
この国の試験制度は、この程度なのです。
法律をろくに知らない人に、
法の知識や理解よりも、
いじわる問題をクリアした人に免許を与える。
で、
「免許者なんだから事故を起こすな!」
事故、起きますね普通。
道路交通法全く知らないドライバーが事故を起こしても、
「免許あるんでしょ?」
確かに法律は、
法律の存在を知らないからと言って
罪を逃れることはできません。
法律をを知らなくても罰せられます。
この方、あまりに宅建アピールがすごいので、
(そんならプロ同士の話をしようじゃないか)
「これはああでこうで法定外なので、専用許可が…」
「それはどういう意味だ?法定外とは何だ?」
(プロやないんかい!!)
「この物件では公有水面の橋掛けのことですが」
「こうゆう?なんだそれは?」
「水路ですね」
「川でいいだろうが!」
(あーダメな人だ、川というのは河川法における川で、
こういう細い水路は公有水面というんだけどな)
「これは囲繞地だろうが!」
(説明しても無駄だろうな、
公有水面のコンクリート固めの法面の頂点が
通行可能だから囲繞地じゃないし、
ただ単に法外道路なので再建築不可なんだけどな。
さらに、幅員が70センチしかないから、
43許可にもならないだけなんだけどな)
「こんなもの投資にならん!無駄足だった!」
(現地案内の約束は11時でしたよね?
あなた8時半に来ましたよね?
営業時間の前に案内しろとか無茶苦茶言いましたよね?)
今日のひとこと
「怪我せんうちにやめときなはれ」
なんだかなあ。