耶馬渓の崩落
大分県中津市耶馬渓の崩落事故、続報の報道が少ないのはなぜでしょう?
不動産工房ゆくはしは、
地名の小字(こあざ)から買ってはいけない土地の情報を
お客様にお伝えすることがあるんですが、
今回崩落した土地はどうなんでしょう?
「金吉」
一般的に「吉」は「悪し」の変化型です。
「金」は「釜」と考えることができます。
「釜」は「鎌」です。
「鎌のように湾曲した河川域」
と考えることができます。
実際に、
「鎌城」(カマギ)という小字がこの地区に存在します。
「金吉川」
これは文字通り湾曲して流れる河川であると考えることができます。
しかし、
これだけで崩れる地名と断定できません。
もっと危険な地形はいくらでもあります。
そこで盆踊りに歌われる歌詞を調べました。
「裏の窓からカニの足投げた
今宵這おとの ホント知らせかな」
これはこの金吉地区に伝わる「三つ拍子」ですが、
ここで注意するのは「カニ」です。
カニ=「掻く」「欠く」
これ崩れやすい崖や浸食の強い崩落地形に付く地名です。
「蟹の足」
これ、
「うるし千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し」
日蓮の書き残したものにこの文章があります。
もとは中国の言い伝えのようです。
蟹の殻に含まれるなにかが
漆を固まることができなくする現象を指すように思われます。
「今宵這おとの ホント知らせかな」
夜這いではありません。
おそらく地盤が「這う音」です。
「崩落しやすく雨が降っても
固まらない裏の山の地盤が這う音が聞こえる」
こう考えると、いきなり崩れた理由になるように思えます。
相当にこじつけなので、
信憑性に欠けるためあくまで推測です。
言葉というのは追いかけると不思議な繋がり方をします。
正しくも嘘である場合も偶然の一致もあります。
たまにはこういう推理もあるのかなと。
災害にあわれた方の安全をお祈り致します。
また不幸にも亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。