値引き交渉をするお客様

不動産工房ゆくはしが売主の物件のお話です。

売出しのときご来店になって、

「買いたいので値引きしてください」

常識の範囲であるなら値引きは仕方がないのですが、

不動産工房ゆくはしに損が出る値段では売れません。

「申し訳ありませんが無理ですね」

「それならいいです!!」

相当粘った挙げ句、

ブチ切れてお帰りになりましたが、

後日…

他の不動産会社から電話をいただきまして。

「不動産工房ゆくはしさんでお扱いの◯◯の物件、

まだご紹介可能でしょうか?」

「いいですよ」

「お客様が、※※万円でとおっしゃるんですが値引きは…」

「そのお客様は△△さんじゃないですか?」

「はいそうです」

「その方、ウチに直接来られてお断り申し上げたんですが」

「え、そうなんですか?」

「はい、無理なもんは無理です」

「ですよね」

とまあ、

売主である不動産工房ゆくはしが、

その値段で売らないと言っている以上、

売主=持ち主なので、

他社を通そうがどうにもなりません。

その物件は結局売れなくて、

しばらく販売停止にしようということで、

ネット等不動産市場から消したんですが…

「☆☆不動産の社長から、

〇〇の物件※※万円でいいと言われて契約に来たんですが…」

と同じお客様。

はあ?

はあぁぁぁ?

「あのすみません、

☆☆不動産の社長が、なぜうちの所有する不動産を

勝手に売ることができるんですか?」

「でも売ってくれるって言ったんです」

「申し訳ないんですが、

☆☆不動産の社長と契約なさってください」

「それでいいんですか?」

「はい、ウチは売らないので、

☆☆不動産の社長がどうするのか知りませんけど、

うちは関係ありません」

「え、どういうことですか?」

「☆☆不動産の社長と、

この物件について話をしたこともないんです。

こちらとしては意味がわからないんです」

「…」

☆☆不動産の社長は、

こういうことが得意な方で結構有名です。

適当なことを言って契約時に、

「そうかなあ?言ったかなあ?」

と大変な事になりますが、

本人は平気です。

不動産工房ゆくはしは、

基本この方を避けております。

さて、

一年後、

〇〇の物件は、

売れないので自棄糞になって値上げしてみたのですが…

「不動産工房ゆくはしさんでお扱いの◯◯の物件、

まだご紹介可能でしょうか?」

すぐにお問い合わせ。

「いいですよ」

「あの、値引きは…」

この時点では、値引きしても良かったんですが、

ネットの出したばっかりだったので、

「しませんよ」

「ではそれでいいそうなので契約よろしいですか?」

「あの、内覧とかいいんですか?」

「知っている物件なのでいいそうです」

「契約者って△△さんですか?」

「はい、ご存知ですか?」

意味がわかりません。

最初にこちらの売り出した値段で買っておけば、

今より100万安く買えたんです。

さらに他社を通しての買付けなので不動産手数料がかかります。

不動産工房ゆくはしが売主の場合、

不動産手数料はいりません。

そこまでこの物件が欲しかったのなら、

変な値引き交渉などせず買えばよかったんです。

と、

ここまで読まれて、このお客様のことを

「変な人」

と思われたかもしれません。

実はこういう方は、

結構いらっしゃいます。

変な部分に拘って、最後に損をするお客様。

不動産業者が売り主の場合、

その会社から直接買うのが一番です。

他社を入れるメリットは、

土地の場合、

手数料がかかるだけで特にメリットはありません。

中古住宅である場合は、

不動産工房ゆくはしのように、

住宅経験値の高い業者を入れることはメリットがありますが…

中古住宅の売り買いにおいて、

不動産工房ゆくはしの所有する物件を

他所の客付けで買うメリットは全くありません。

なぜなら、

不動産工房ゆくはしが、

購入時にすべて検査を行っているからです。

これは、

「打診棒」

というものです。

住宅の基礎部分の劣化状況を調べるものです。

これを持っている不動産会社は、おそらくあまりありません。

不動産工房ゆくはしは、中古住宅をお預かりした際には、よく使います。

自社物件の売り買いにおいて、

他の不動産会社を入れるメリットは、

これより他に思いつきません。